スーパーゼネコンの順位は売上だけ見れば良い訳ないと思う
今回の記事テーマはスーパーゼネコンの順位についての記事です。”順位”と一言で言っても売り上げが一番なのか、それとも純利益が一番良い所が1位なのかは分かりません。
なので、今回は全部比較してみようと思います。具体的には下記の通り。
売上高が高い=一番利益をあげている企業だとは言えないと思います。むしろ利益率が2%とかだったら、ヤバイですからね。
それでは早速始めます。ちなみに竹中工務店は上場しておらず、こちらのデータに載せても皆様の投資判断に全く役に立たないと判断し除外しています。
※全ての業績は、楽天証券の数値を参考に記載しています。
売上高:企業の商品・サービスを提供する事によって得られた売上の合計金額
営業利益:企業が本業で稼いだ利益(売上総利益ー販管費用)
経常利益:毎期経常的に発生する受取利息・支払利息と言った営業外損益を計算した利益
純利益:企業の最終的な利益
スーパーゼネコンの売上高を比較

スーパーゼネコン4社の売上高(2020年)を比較し、グラフとした結果は上記の通り。ランキングにすると下記の通りです。
1位 | 大林組 |
2位 | 鹿島建設 |
3位 | 大成建設 |
4位 | 清水建設 |
売上高1位はスカイツリーなどの実績を持つ大林組となりました。
スーパーゼネコンの営業利益を比較

スーパーゼネコン4社の営業利益(2020年)を比較し、グラフとした結果は上記の通り。ランキングにすると下記の通りです。
1位 | 大成建設 |
2位 | 大林組 |
3位 | 清水建設 |
4位 | 鹿島建設 |
営業利益では大成建設が1位となりました。よく営業利益が高い企業は「経営力」が高いとも言われます。営業利益は企業が本業でいくら儲けたのかが示されるので実力が現れるからだとの事。
スーパーゼネコンの経常利益

スーパーゼネコン4社の経常利益(2020年)を比較し、グラフとした結果は上記の通り。ランキングにすると下記の通りです。
1位 | 大成建設 |
2位 | 大林組 |
3位 | 鹿島建設 |
4位 | 清水建設 |
営業利益のランキングと変わらないと思いきや、地味に鹿島と清水が入れ替わりました。
スーパーゼネコンの純利益

スーパーゼネコン4社の純利益(2020年)を比較し、グラフとした結果は上記の通り。ランキングにすると下記の通りです。
1位 | 大成建設 |
2位 | 大林組 |
3位 | 鹿島建設 |
4位 | 清水建設 |
経常利益と順位は同じですね。最後に、まとめましょう。
まとめランキング
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | |
大成建設 | 3位 | 1位 | 1位 | 1位 |
大林組 | 1位 | 2位 | 2位 | 2位 |
鹿島建設 | 2位 | 4位 | 3位 | 3位 |
清水建設 | 4位 | 3位 | 4位 | 4位 |
完成です。
売上高だけを見れば大林組が1位ですが、それ以外の営業利益・経常利益・純利益は大成建設が独占。逆に清水建設は少し奮っていない印象。
鹿島建設は売上高2位で、営業利益は4位と言う結果に。それでは最後に各4社の株価チャートを比較してみましょう。
各社のチャート
<大成建設>

2021年1月20日10時15分現在株価は3,565円。2018年以降下落の一途を辿っています。逆に3,800円を明確に超えていけば短期的な上昇が期待できそう。
<大林組>

2021年1月20日10時22分現在株価は917円。一時期は1,600円を超えていたのですが、現在株価は低迷中。ただ…ちょっと低すぎないかな?と言うのが個人の感想。
<鹿島建設>

2021年1月20日10時34分現在株価は1,430円。一時期は2,600円を超えていたのですが、現在株価は低迷中。ただし、他の銘柄に比べれば株価は回復している印象です。
<清水建設>

2021年1月20日10時28分現在株価は759円。こちらも2020年のコロナショックからいまだ立ち直れておらず株価は低迷。
私は株を購入する前業績をかなり気にするので、個人的には投資対象に入れません。最後に、先ほどのランキングに株価を加えてみましょう。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 株価 | |
大成建設 | 3位 | 1位 | 1位 | 1位 | 3,565円 |
大林組 | 1位 | 2位 | 2位 | 2位 | 917円 |
鹿島建設 | 2位 | 4位 | 3位 | 3位 | 1,430円 |
清水建設 | 4位 | 3位 | 4位 | 4位 | 759円 |
やはり株価が最も高いのは大成建設となりました。鹿島建設が2位になったのは、2020年11月に発表された中間決算が予想を上回った事も理由の一つでしょう。
次に興味があるのは大林組。売上高は堂々の1位で後は全て2位。にも関わらず株価は917円と低迷。理由としては2020年2月のコロナショックから復活できておらず、また2020年11月に発表された決算の結果が悪かったと言うのが理由でしょう。
ただ、株価がちょっと低迷しすぎ感が否めませんので、今後(少しだけ)注目しておきたいと思います。
今回は、以上です。
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