けんかぶ!です。
今回は熊谷組【1861】の株価分析を行いました。準大手ゼネコンで、筆頭株主は住友林業。
2020年3月期の受注高構成比を見ると建築事業が71.3%・土木事業が28.7%となっており、建築事業の受注が圧倒的。
ただし、土木事業では「台北101」や「徳山ダム」「青函トンネル」など「地図に残る場所」の工事を行ってきています。また、海外事業でも「バンコク地下鉄」「デリー地下鉄」「中国銀行上海ビル」などグローバルに事業を展開しています。
さて、まずは熊谷組【1861】の株価分析をした結果をざっくり言うと下記の通り。
・PERは6.39倍と低い
・ROEは10%超え
・2,800円を超えるまでは放置
・熊谷組【1861】の今後の株価予想は?
・株主配当はあるの?
・ROEやPERの指標は?
・EPSはどうなの?
・業績はどうなの?
ぜひ、最後までご覧下さい!
熊谷組【1861】の株価を分析中です…
↓熊谷組の会社概要を飛ばしたい方は「熊谷組の株価」から読む事をオススメします。
熊谷組【1861】はどのような会社?

福井県から発祥した準大手ゼネコン。創業者である熊谷三太郎氏が27歳の時に熊谷組を設立。
1934年に三信鉄道(建設場所は天竜川渓谷)を受注した後、国土復興に貢献。
1961年には香港の水道設備工事を行い、海外にも事業を展開していきました。2004年には台湾の台北101を竣工。
ちなみに熊谷組の名前の由来は、創業者の姓である”熊谷”からとっております。そんな熊谷組の会社概要は下記の通り。
会社概要 | |
会社名 | 株式会社熊谷組 |
本社住所 | 東京都新宿区津久戸町2-1 |
代表者 | 櫻野 泰則 |
設立年 | 1938年1月6日 |
業種 | 建設業 |
決算期 | 3月 |
熊谷組のWikipedia冒頭を引用しておきます。
北陸発祥の準大手ゼネコンである。新宿野村ビルディングなど日本国内で数多くの超高層建築を手がけている。そして世界最高層ビル「台北101」(ドバイのブルジュ・ハリーファ完成により世界第2位の高さ)の施工を中心に行い、香港の街にそびえ建つ中国銀行タワーなど、海外工事における実績も目立つ。
Wikipedia
熊谷組の受注高構成費

実際は建築事業:71.3% 土木事業:28.7%ですが、小数点は消し去りました。熊谷組は「土木工事に定評がある」と言われつつも、上記チャートの通り建築事業の方が規模はデカイです。
後、蛇足ですが建築と土木の人は大抵仲悪いです。
熊谷組の株価

2021年1月19日 昼12:42現在の株価チャート(3ヶ月)です。
株価は2,668円。PERは6.39倍です。
PERだけを見れば割安ですね。
建設業の平均PERは20.01倍(全市場平均)※2021/1/19現在
次に株主優待を見ていきましょう。
熊谷組の株主優待
2021年1月19日現在熊谷組には株主優待がありませんでした。
残念。
熊谷組の株を購入する魅力が一つ減りました。
熊谷組の配当金

熊谷組の配当金推移チャートです。
2018年から一貫して上昇。良いですね。
熊谷組の業績(売上・営業利益)

横ばい気味ではありますが、売上・営業利益も今の所目立ったマイナスは出ておりません。
営業利益:売上総利益から販売費・一般管理費用を差し引いた利益
熊谷組の純利益

おお、2020年の純利益は上昇していますね。2020年は公共投資案件が結構あり、熊谷組が持っている工事出来高が増加基調で継続した事が理由です。
熊谷組のROE
2021年1月現在、熊谷組のROEは13.70%となっています。
ROEの合格ラインは10%以上なので、合格ですね。と言うか結構高いですね。
ROE:その株に投資してどれだけ効率的に利益を得る事が出来るかを可視化した指標です。
熊谷組のEPS

熊谷組のEPSですが、2020年に一時回復。ただし、業績を見ると2021年は下落しそうと予想。
熊谷組のチャート分析

(3ヶ月チャート)
2020年12月から株価は上昇中。上記株価チャートのトレンドラインが生きているのであれば、2,645円あたりの反発が期待できそう。
ただし、2,640円を割った場合下落が予想されます。
短期的には上記の通り。次に5年間チャートを見ていきましょう。

(5年チャート)
上記株価チャートの通り、2,800円あたりが節目のようです。2,800円を明確に超えていけば上昇が期待できそう。
熊谷組の株価の今後
熊谷組の株価の今後です。
業績は特に問題なし、指標も低PER・高ROEと良いタイミングだと判断。
ただし、2020年以降は建設業全体の需要は低くなるはずなのでどのように乗り切っていくのかがポイント。
チャート分析だけを見れば、2,800円を明確に超えてくれないと投資対象に入りません。
現在は監視株として設定しておきましょう。
・購入推奨株
・購入不推奨株
・監視株(←)
注意書き
けんかぶ!は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものです。本サイトで提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、けんかぶ!は一切責任を負いません。最終的な投資の意志決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。なお、予告なしに内容が変更または廃止される場合がありますので、予めご了承ください。また、本サイトがリンクしているサイトの内容につきましては、当社が一切の責任を負うものではありません。
コメント