けんかぶ!です。
建設業の人材不足が深刻化しているようです。下記のニュースです。(参考資料:読売新聞)

現在、建設業で働いている技能者の3分の1は、55歳以上(参考:国土交通省HP)。3K職場・激務などイメージが悪く、建設業で働きたい若い人材がなかなか集まらず、建設業は人材不足の状態です。
その建設業の人材不足解消の為、作業員のデータベース「キャリアップシステム」を官民主導で立ち上げました。国交省は2019年段階で100万人程度の登録を目標としましたが、結果は48万人(2021年2月時点)程度となりました。目標の半分程度。
そこで今回は、作業員のデータベース「キャリアアップシステム」になぜ人が集まらないのか?に回答します。記事の後半からは、建設業の人材不足の理由と解決策について書きます。
あくまで個人的な意見ですが、参考になれば幸いです。

青柳です。建設資材を販売する専門商社とゼネコンに勤めていました。現在はフリーランスのライターです。
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建設キャリアップシステムに、なぜ人は集まらないのか?

建設業で働く作業員が登録するデータベースサイト。
作業員は、自分が保有する資格や職歴を登録できる。ゼネコンが作業員を雇う際の参考になる。経験豊富な作業員であれば、給料など待遇アップが見込まれる。
建設キャリアアップシステムは素晴らしいシステムだと思います。ゼネコンが人材を探す時、効率的に探す事ができます。優秀な作業員であれば、雇いたい建設会社も多いでしょう。双方にメリットがあるとは思います。
ただ、作業員がキャリアアップシステムに登録する際、お金がかかります。
【登録料】
簡略型:2,500円
詳細型:4,900円
最低でも2,500円かかる事。有料にした事が、建設キャリアアップシステムに人が増えない理由だと思います。
建設業は、人手が足りない業界です。逆に考えれば、今建設業で働いている人の多くは、仕事がある事になります。
仕事がある作業員の方が、お金を払ってまで登録するメリットは少ないと思います。また、登録自体が面倒だと思う方もいるでしょう(登録作業も面倒なようなので…)
次章から、建設キャリアアップシステムで人を集める為にはどうすればいいのか、考えてみました。(飛ばしてもOKです)
建設キャリアアップシステムで人を集める為には…!
1.登録料の引き下げ
無料とまではいかないまでも、登録料の値下げを行う事で登録者の改善につながるかもしれません。繰り返しになりますが、2,500円というお金とメリットが釣り合っていない気がします。
2.メリットをもっと伝える

上記は、建設キャリアアップシステムに登録する際のメリットです。要点がまとめられているのですが、もう少しメリットを伝えた方がいいんじゃね?って個人的には思います。
3.口コミを載せる
実際に建設キャリアアップシステムへ登録して、良かったのか・悪かったのかの口コミがホームページ上で確認できません。
建設業はなぜここまで人材不足になったのか?

理由1:3K職場
・きつい(Kitsui)
・きたない(Kitanai)
・きけん(Kiken)
上記3つの頭文字を取って、建設業は3K職場と言います。肉体労働が多く「きつい」現場では粉塵なども舞うので「きたない」そして、現場では大きな重機がたくさん動いており「きけん」です。
3K職場である事が、建設業の人材不足の最も大きな要因でしょう。給料は同じで、綺麗なビルか汚い現場で働くかと言われたら、綺麗なビルで働きたい方が多いでしょう。
理由2:若年層の減少
建設業で働く人の割合は、毎年減少傾向にあります(参考記事:https://www.mlit.go.jp/common/001026207.pdf)
一方で、建設業就業者の高齢化は進んでいます。少子高齢化の時代で、ただでさえ若年層が少ないです。建設業=3K職場・激務というイメージがついている方も多く、建設業で働きたい若い人は減っているのでしょう。
建設業が人材を集める為には…!
現場で働く作業員は、事故のリスクが毎日のようにあります。つまり、最悪死亡するリスクもあります。死亡するリスクもあるのに、給料が少なければ仕事をしたいとは思いませんよね。
労働環境の整備も、大事でしょう。最近では、建設現場にロボットを導入する現場も増えました。(以下、建設ロボット関連記事)


建設現場にロボットを導入する目的は「生産性の向上」です。また、人間がやらなければいけない業務を削減できる効果もあると思います。
危ない施工などは、ロボットが行なったりする事で業務の削減効果もあるでしょう。結果的に、労働環境の改善にもつながります。ロボット以外にも…
などが挙げられます。福利厚生を充実させる事や、パワハラ・セクハラの撲滅。また、休みをしっかり取れるような対策。このように、労働環境を引き上げる必要があるでしょう。
休みも取れず、死亡するリスクもあって、給料もそこまで高くない職場では人材不足の問題は一向に改善しないと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、建設キャリアアップシステムに人が集まらなかったニュースを通して、建設業の人材不足について書きました。
あくまで個人的な意見ではありますが、参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!
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